【田原坂】
■お名前 【紅のプー太郎】
■コメント
歴史の授業で習ったと思いますが、国内最後の内乱で「西南戦争」というのがあり、熊本市内を占領して熊本城に取り残された官軍を助けるために、熊本市へ向かう官軍と田原坂公園一帯で待ち構えていた薩摩側とが、戦った最大クラスの激戦地です。
２週間余りの戦闘で両軍合わせて４０００人以上の方々が死傷され、無念な思いで死んだ人も多かったみたいです。
アチコチで怪異があるみたいですけど、特に官軍墓地と薩摩軍墓地での体験が多いらしく、あとは半高山の吉次峠で年端もいかぬ少年兵士の霊が目撃されているらしいです。
ただ、考え方の相違があったにせよ不幸にして戦争になり、無念な思いで亡くなられていった方々だから、決して遊び半分の肝試しなどで行かない事をお願いすると共に、出来れば数本の花束を供えるとか線香を手向けて下さい。
■お名前 【いながわっ子】
■コメント
この田原坂の話しは私が十数年前、働いていた店に来られた男性のお客様より聞いた恐怖体験です。
そのお客様、が買いものを済ませた後、思い出すように
「この前、夜中に友達数人で田原坂を通りかかったら、いきなり車がエンコして大変だったあ。
もう、うんともすんとも言わんし、皆で車から降りてエンジンとか調べるけど分らんし、どうしようかって言いながら皆で悩んでたら、一人が指差しながら あれあれって震えだしたんで皆そっちを見たんだ……驚いたよ…。
そこには小さい石碑、墓っていうのか、そういうのが横一列に並んでるんだけど、そこには、ぼや～っと光る靄みたいなものが石碑に沿うように横にひろがってて、わ！何だ何だと思ってるうちに、それがドーッとこっちに押し寄せて来るんで、逃げようと思ったけど、もう体が全然動かないんですよ。わあ！て思ってるうちにどんどんこっちに来る！
その霞みたいなものが体をすり抜けて行ったと同時に、体が動いたんですよ。
みんなわあ！わあ！言いながら車に飛び乗って帰りました。
さっきのエンコがウソみたいに直ぐエンジンがかかりましたよ。
それでね‥その霞の中にサンバラ髪の青白い顔の男達が沢山いたんですよ‥‥あのスカートみたいな鎧みたいなのを身に付けた男たちが‥‥」
少し青ざめて語られたお客様の話は今も忘れられません。
田原坂は西南の役で沢山の方が亡くなられた場所です。
もし皆様が田原坂を尋ねられたら、お線香の一本も手向けてあげて下さい。
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