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■第六話
先日の弟の三回忌に…

小話的になってしまうんですが、実際に体験した事を掲載していくのがココのコンセプトなので書きます。

暑い中、お坊さんのお経も終わりいよいよ暑い中、お墓の前での供養となりまして…そこでもお坊さんのお経。正直、私は

(暑いし早く終わらないかな)

なんて思ってました。

私の「お焼香」の順番が訪れ、それをやりながら、心では

(ヘンな時季に死にやがって…)

なんて「仏様」に失礼な事を考えていました。
まあ私の弟の三回忌だし、正直真面目にはやっていませんでした。

そしてお焼香を済ませ後ろに下がり、私達のお墓を眺めていると、突然、私の肩を誰かが



『ドンッ!!』



と、しかも思いっきり叩きました。痛い位に。

私はモチロン後ろを振り返る。
しかし…

誰もいない…。

いる訳がない。だだっ広い霊園に私達以外に、人の数はそれほどいないのは確認済みだ。

隣は私の母親。
まさかそんな「イタズラ」するハズもない。

何が私の肩を叩いたか…それは分かりません。
きっと私の弟が自分の三回忌に対する私の不真面目な態度に


「コラコラ」


と思い『喝』を入れたのでしょう。


それとも、ただ単に「イタズラ好き」な弟が悪ふざけをしたのか。
そう言えば生前はよく、「お化けゴッコ」と称し、夜な夜な道行く車をお化けに「変装」し、おどかしていたのを思い起こす。
全くもっておちゃめな舎弟であった。

どちらにせよ「別の世界」に行っても、私の弟は「自分らしい」振る舞いをしているらしい。
兄としてほっとしている。

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