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■第三話
実家の怪:1

私が以前住んでた借家は本当に古く、なにやら不気味なモノがありました。

私が小学生の頃、妹と一緒の部屋で寝起きしてたのですが、ある晩のこと、十時頃ですか階段を

「ギシッ、ギシッ」

と上がる音がしました。

「誰かな?」

と思い扉に眼を向けてました。しかし私達の部屋の前で足音は止まり、それから数十秒程たってもだれも扉を開けない。

気になり思わず私が扉を開けました。すると…

居ない。だれも居ない!

しかし私は「お化け」だなんて全然おもわず、弟の仕業だと思ってました。

とりあえず部屋でゴロゴロしていると再び

「ギシッ・ギシッ」

と、また足音が。私は

「誰だ!!」

と大声をあげました。
すると足音は

「ギ・・・ギシ・・」

と、忍び足となりました。

私は、ますます弟が怪しいと思い、階段まで見にいきました。
すると…やはり居ない。

(ちくしょう!逃げられたか)

そう思いとりあえずまた部屋へ。

そして数十秒ほどしてまたも

「ギシッ…ギシッ」

階段を登りきったと思われるところで、私は部屋を飛び出し、そこに行ってみると…

作業服のような物を着た青白い顔のおじさんが私の目の前にいました。

私は腰を抜かすことすら出来ずただおじさんを見ていると、そのおじさんは私の目の前まで顔をもってきて


「にゃ〜〜〜〜っ」


と、奇妙な笑みを残し目の前で消えてしまいました。

慌てて家族に話しても誰も信じず、私ひとりで興奮してました。

あのおじさんはいったい…。

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