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■第二十四話
聞こえてくる音 : その1

注:この作品は当サイトのメルマガ「路地裏通信」で公開したものです

気が付けばサイト運営も、かれこれ3年目を過ぎた今年の夏。

この暑い時期になると、ついつい悩むのが


「次の探索現場」


であったりする。

サイトを立ち上げた当初ならば、今までに訪れた事の無い近場の心霊スポットも多く存在したのだが、流石にサイト運営を年単位で行っていると、近場で未探索の現場も徐々に少なくなってくる。

かといって「全て訪れたか?」と言われれば、決してそうではない。
例えば「鎌倉周辺」などは、有名なスポットが点在していながら、路地裏では恥ずかしながら未探索である。
有名な「小坪トンネル」なども、路地裏として訪れた事はない。(後の2004年に訪れることとなるのだが)
いや、「訪れた事はない」という表現は実は微妙で、実は現地まで、探索を目的として向かったことはある。


あるのだが…


その時期が、ちょうどゴールデンウィークの真っ只中であり、いざ現地に到着してみると…


「先客様」


の数が余りにも多く、探索意欲が殺がれ帰宅したのが実の所。
正に「超有名心霊スポット」でしか成しえない、独得の人込みであり、名が通っているが故の個人的な苦悩…とは少々言い過ぎであろう。

とにかく深夜の時間帯に、あの溢れかえった人々の中に混じり探索を実行するなんて、私には到底無理な相談である。
そして当然のように探索をキャンセルさせていただいた。


因みに、その“空振り”に終わった小坪トンネルの帰り道に立ち寄ったのが、当サイトでご紹介している

「王禅寺付近の池」

である。
当然マイナーな場所なので、ゴールデンウィークでありながら、


「ひとっこ一人いない」


というマイナーぶりを発揮し、小坪トンネルとはそれこそ雲泥の差であった。
当然探索もスムーズに行なえた事は言うまでも無く、またその結果についても、当サイトのレポート及び「画像の部屋」に提出している通りで個人的に“こっち系サイト”らしい結果が出たと、勝手に解釈している。


話が大幅にそれたが、未だ未開拓である鎌倉周辺なのだが、2002年の夏に、某サイト管理者より


“ある現場”


の探索を進められた。
私の仕事の管轄が、主に横浜と言う事を配慮し、


「仕事の合間に行くことの出来る場所」


という考え方から選び出されたスポットなのだが、この時期よりやや遅れて当サイトの掲示板でも同じスポットを紹介していただき


「これはなかなか面白い偶然だなぁ」


と感じ、こういった機会に訪れるのが“タイミング”であろうと勝手に解釈し、そのご推奨いただいた鎌倉某所


「散■ヶ池」


に行く決心をした。
何とも安易なタイミングの見定め方なのだが…。





近日中の仕事のスケジュールに目を通し、探索できそうな日にちを伺う。
すると、なんと2日後の日程にポッカリと穴が開いているではないか。
「安易なタイミングとり」も、ここまでくると


「行け」


と言っているような物。
いや、あくまで個人的な判断でしかないのだが、こうしたタイミングを逃すと、後々に後悔してしまうのが私の性分でして。


そんな経緯から、平成14年8月27日に、別名“鎌倉湖”と呼ばれる


「散■ヶ池」


へと向かう事となった…。



その2へつづく…



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