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□この話は「こうじ様」が、
2004年3月9日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第九十六話
ゆらゆら…

去年の夏、大学入試の資料を取りにいくため横浜から某大学まで行った時の出来事です。





某大学の学生会館でお茶をした後、涼しくなったので帰りは「箱根山通り」を抜け大久保駅まで歩こうと思ったのですが、時間もあったのですぐ近くの戸山公園に向かいました。

こんもりとした山があり、都内で一番高い山と言われているのが箱根山というのは知っていましたが入るのは初めてです。
周りには団地が一杯あって人も多く道路も渋滞しているのに、そこに足を踏み入れた途端、なんかいやな雰囲気に包まれました。
でもまだ日も明るいし近くで子供が遊んでいたので、探検するような気持ちで入っていきました。

進むにつれ鬱蒼とした木々が生い茂り昼間でも暗く、近くに廃墟のような教会も見えます。
絶対遊びたくないような朽ち果てたサークル状の公園のようなものもあります。

立て看板をみたら「昔作られた東海道五十三次を模した庭園」とありました。
その横の箱根山へ上る階段を上っていた時のことです。
途中まで行ったら頂上のほうに着物みたいなものがユラユラ揺れています。


最初は全体が見えなかったので、木かなにかに人が、ぶら下がっているのかなと思っていました。
しかし、徐々に上っていくと、頂上の空中に縦縞柄の浴衣を着た


頭がない人


が浮かんでいました。
一瞬その状況が理解できず、目が釘ずけになりましたが、怖くなって急いで階段を駆け下り、通りかかったタクシーを止め逃げるように駅に向かいました。
しばらく震えが止まらず、あれが何だったのか頭の中が混乱していました。

自宅に戻ってから、もしかしたら自殺者だったのかもしれないと思い警察に電話で問い合わせをしましたが何もなかったようです。

今までそんな経験がなく、お化けとか信じていなかったのに、あのときの光景を思い浮かべると怖くて某大学に行くのも嫌になりました。

友人に話したら、戦時中あのあたりに人体実験研究所があったそうですが、それが関係しているんでしょうか。

あの辺りにはそういう何かあるのでしょうか…





管理者談

この場所は、都内でも比較的有名なスポットだと思います。
文章をまとめ上げたら、「戦慄の心霊スポット」に公開したいと思います。
また、実は2002年に探索も終えておりますので、それも後々「探索レポート」にて紹介させていただきます。
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