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□この話は「piki様」が、
2003年12月18日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第八十九話

もう一つ、私の母に関する話を書きたいと思います。
母は、今50代で、仕事を二つ、元気にこなす、気性の強い人です。
女手一つですからね^^;

母はおそらく、35年前に亡くなった祖父の生まれ変わりが、私だと確信しているようです。
例えば

・絵が好き(祖父は画家)
・本が好き(母もそうだったが、祖父はすさまじかったらしい)
・夜更かしが得意(祖父もそのせいか、夜勤好きだった)
・好物が祖父と一緒(両方、カレーです)
・服が好き(祖父の写真でも、祖父はオシャレ!)

といろいろあるらしいのですが…なにより、私が生まれた日が、祖父の命日というのがあります。
一度もあったことない人ですが、親近感もあり、いつも心の中にいる人です。

そして…母にも心の中にいる人がいるようです。
母は、私を身ごもるのに、16年の年月がかかった人です。
不妊治療も効果が上がらず、父も諦めていた矢先の妊娠が19年前でした。
20で結婚した母も、37になっていました。

母が妊娠9ヶ月の時、トイレ掃除をしようと、トイレの扉を開くと、母の祖母(私の曾祖母・38年前に他界)がそこに立っていたらしいのです。
母は、私よりきつい霊能力を持った人なので、こういうことはよくあるらしいです…。

曾祖母は


「アキちゃん(=母の事)、急いで病院に行きなさい!」


と言ったそうです。母はその日、体調がよくなかったらしく、仕方なく伯母と病院に行くと、高齢出産特有の妊娠中毒症で、早産の一歩手前だったそうです。
入院を余儀なくされた母は、食事もおいしくできるようになったそうです。
曾祖母は、母の兄である伯父より、母をかわいがっていたそうなので、母の初産が心配でならなかったのでしょう…。

母の入院した病院も京都1古く、いわく付きな所でしたが、曾祖母のおかげでしょうか、母が霊を見たとしても向こうから逃げてくれたそうです。
出産した母は、曾祖母に感謝して、私の名前に


「ヒロ」


という曾祖母の名前を一部、拝借しました。
曾祖母と祖父の命日は、未だに我が家では、お経をちゃんと読むようになっています。
曾祖母と祖父のことを思うと、命の繋がりと大切さを感じます。

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