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□この話は「ゆいきょ様」が、
2003年11月2日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第八十六話
子供

ある日、六人でコックリさんをした時の話です。
そのこっくりさんのルールの一つに、

使用した紙をビリビリに破いて山に埋める

というルールがありました。
そして山に行くことになったのですが、1人だけ10円玉から手を離してしまった女性が、急用で山に行けない事になってしまったので、五人で行くことになりました。

山に行くまでの道は、一本の直線道路があり、その先にトンネルがあり、トンネルを出た所に山があります。
そして直線道路を車で走っている時、冬場なのに妙に暑くなり窓を開け、バックミラーを見ると小さな子供が走ってきているのです!
その子供は、だんだんとものすごいスピードで車に近づいてきました。
ギリギリ後ろに迫ったとたん子供は消え、五人がホッとしたのもつかの間、開いていた窓から「ガバッ」と身を乗り出し、車の中をものすごい目つきで見回し、


「チッッ」


と舌打ちをして消えていきました。
そして用事があって行けなかった女性が夜家にいた時、ベランダから物音がしたのでカーテンをあけて見ると、子供が立っていて


「見つけた…」


と呟いたそうです。
その後その女性の元気な姿を見た人は誰一人いません。

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