【路地裏】【体験談トップ】【管理者体験談】【読者体験談】【作品投稿
□この話は「Y.A様」が、
2003年8月15日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第八十話
年に一度現れる霊

そういえば、今日はお盆ですよね。

今年はもう会いました。○○公園の花火大会の時に…。

この話は別に怖いモノじゃありません。
もしかしたら夢かもしれないのですから。まさしく、

「真夏の夜の夢」

ですね。

その霊が見えるようになったと記憶しているのは、五歳くらいの時でしたっけ?
当時からその霊はオレにつきまとっていました。
五歳くらいの時、オレは


「変なお姉ちゃんが一年に一回、僕の近くに居るよ」


と、そんなコトを言っていた記憶があります。
母は信じていなかったらしく、その霊の特徴を具体的に聞いてきました。
全て答えると、見せてくれたのです。
年に一度、オレに付きまとっている霊の写真を…。

その霊は母の妹だったらしいです。
十六歳の時、浴衣を着たまま花火大会に向かう途中、発病して吐血して、病院に行ったケド亡くなったらしいです。
何の病気かは答えてくれたと思いますが、忘れてしまいました。

毎年オレは○○公園の花火大会の時だけ、一人で行きます。
花火大会の所(?)を回っていると、いつのまにかオレの隣に居るんです。
何も話さないケド、カワイイ子ですよ。


「綺麗だねぇ」


とか話していると、微笑んで頷くばかり。(まぁ会話になっていませんが)

そして花火大会が終わると家に帰り、その子が笑顔で手を振って、ドコかに帰った時、オレはいつの間にかベッドで寝ていたんです。
まぁ、それが毎年。

祖母は、その霊(名は七海)がオレの守護霊だと言っています。
その子は大した霊力を持っていたらしく、死んだ後は「サイコゴースト」(だったっけ?)という霊になったと話していました。
オレなんかで良ければ毎年にでも花火大会行ってあげられるし、オレにしか出来ないコトらしいので、彼女が安心して霊界に行けるよう、頑張ってみます。

路地裏】【体験談トップ】【管理者体験談】【読者体験談】【作品投稿