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□この話は「さっちん様」が、
2003年5月18日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第七十二話
呪われた会社

ある夜の事です。
私が友人の家へ遊びに行った時でした。
部屋の窓際にあるテーブルの前に座って二人で、紙パックに入ったジュースを飲みながら雑談をしていました。
やがてジュースを飲み終わり、空になった紙パックをテーブルの中央に置き、部屋の真ん中に2人で座り、話を始めました。
始めはたわいもない話をしていたのですが、私も友人も霊感が強いこともあって、自然とそちらの話になっていきました。
友人が


「そういえば、この近くの会社の○○ってとこがあるんだけど、無茶苦茶やってるんだよ。俺もあそこの前を通る時は嫌な感じがするんだよな。」


と言ったので、私が


「どれ位いるか視てみよっか。」


と言って霊視をしてみました。


「…うーん、結構いるねえ。生きてる人(生霊の事です。)も3、4人いる感じ。あ、この会社ねえ、新しく事業を興すみたいだよ。なんか聞いた事ない?」


「あ、そう言えばこの辺下水道を作るみたいだよ。そこの社長、町の議員やってるんだけど、下水道の話は早くから賛成してたみたい。」


「きっとその関係かな?多分ねえ、その事業、独占するみたいよ。なんかそんな風に見えた。」


その瞬間、


「パタ!」


と言う音がして二人でテーブルの方へ振り向くと、テーブルの真ん中に置いていたはずの空の紙パックが床に転がっていました。
2人で


「うわあー!!」


と叫んで窓を見ると、何体もの生きていらっしゃらない方々が部屋を覗いていました。
急いでその会社に霊体を戻し、遠隔ですが封印をかけて大慌てで車に飛び乗り、家路に着きました。

私が怖い話の類いをすると、いつもこんな調子です。
遊び半分なんかで心霊スポットになんか行った日には、えらい事になると確信してます。
どうか皆さんも気を付けてください。


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