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□この話は「だんな様」が、
2003年2月11日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第六十三話
いつもの通勤路で


 はじめまして。 狛江の「だんな」と申します。

 母方の血筋のせいか、色々と恐怖、と言うか不思議体験をしてきましたので、そんなこんなをつらつらと書き綴ろうと思っていた矢先、久しぶりにはっきりと、しかも二人も見てしまったので、この話からはじめる事にしたいと思います。





 新年1月から3月まで、八王子の某公園で整備の仕事を担当することになりました。
 現場への通勤に朝夕に、多摩川添いの「多摩沿線道路」を使っているのですが、この道は、住宅地から河川敷に横断する人が居り、時々ヒヤリとすることがあります。

 このときは、夜も遅くなり交通量も減ってそこそこのスピードで流れておりました。
「アカシア通り」と呼ばれる所に差し掛かった時、街灯の明かりに犬の散歩をする

初老の男性の姿

が浮かび上がりました。

「土手を歩けばいいのに…」

と思いながら少し減速して後方確認、ウインカーを出してかわそうとしたとたん、掻き消えてしまいました。
黒っぽいジャンパーを着て野球帽をかぶり茶色い雑種をつれたおじさんが…。

 こんな事は結構あるので


「な〜んだ、いつもの事か。」


ぐらいに考えて家へ急ぎました。 が、この日はもう一発控えていたんです。

 沿線道路から世田谷通りに入り、住宅地に入ったところ、一軒の家の影から大きな白い紙袋を持った、スーツ姿のサラリーマン風の男性がポンと飛び出してきました。


「こんな時間に?」


と思ったとたんに彼も


フッ…


と消えてしまいました。
 そこの家では近年お弔いもなく一体なんなんでしょう??




こんな調子でよく「見る」んですが、2連発は初めてだったのでちょっと驚いちゃいました。

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