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□この話は「さっちん様」が、
2003年1月21日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第六十二話
もしかして守護霊?

私自身霊感が強く、時々御払いを頼まれたりするのですが、その中で自分自身が一番怖かった話をします。

今から15年ほど前の話です。
当時高校1年生だった私は、週2〜3回ほどくる金縛りや霊現象に悩まされて生活しておりました。
(今から考えると、思春期真っ只中の私は、自分の中の感情をコントロールできずにいたのも数々の霊現象に悩まされる一端だったと思います。)

ある晩、私がいつものように寝ていると、(この日に限って、なぜかうつぶせになって寝ていました。
いつもならあお向けか、横向きになって寝ているのに…。)
誰かの(今から考えると男の人)壁から手が伸びてきて私の腰を羽交い締めの様につかんで壁の中に引きずり込もうとしていました。(注意書きばかりで申し訳ないのですが、当時私は、壁に足を向けて寝ていました。)

私は、怖くて怖くて声にならない声を上げ、一生懸命助けを求めていました。
すると、どこからともなくお婆さんが現れ、私の手を優しく握り


「もう大丈夫だからね。」


と語りかけました。
そして私を、今まさに壁の中に引きずり込もうとしている「誰か」に向かって、手を組み、さっき私に語りかけた同じ人とは思えない程野太い声で、お経とは又違う呪文のようなものを唱え出したのです。(後に仲良くなった整体師であり、気功師であり、私の師である友人に「それはもしかして『梵語』ではないか?」と言っていましたが…。)

呪文を聞いた「誰か」は、私の体をいとも簡単に離し、壁の中へ逃げて行きました。
そして、お婆さんは全てがおわると、ドアに吸い込まれる様に消えて行きました。
私は、そのお婆さんのお陰で、壁の中へ引きずり込まれる事もなく、今も元気に暮らしています。

あれは誰だったのでしょうか。

そして、あの助けがなかったら…と考えると…怖いです。
(ちなみに、私の今の守護霊は男の人だそうです。私の霊力があまりに強いため、日常生活に支障をきたす恐れがあるので力を制御しているそうです。今より強いんだったらどうなるんや、って思うんですけど(笑)。)
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