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□この話は「たか@様」が、
2002年9月15日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第五十話
相模湖のバンガロー

始めまして。プロフを見て驚きました。私も町田に高校卒業まで住んでました。
私は山崎団地ですが。しかもためです。(44年誕生、33歳)

話がそれました。
これは、まだ私が中3の時の話しなのですが、今まで人に話したことが無いのです。理由はのちほど。





さて、当時私と友達はとにかく単車が好きで、高尾の先の大垂水峠まで日曜になると、走り屋を観にチャリでわざわざ、2〜3時間かけて観に行っては写真を『ぱしゃぱしゃ』と撮り、早く16になって単車乗って走る日を夢みてました。
そんな、ある日私と友人Hと二人でいつものごとく


「だるみ」
注:大垂水のあだな


に行くと、その日はぜーんぜん走り屋がいません。


「なかがみ屋」
注:大垂水峠の中間にあるお店のあだな。今は潰れてありません。


にいた走り屋の1人に聞くと、どうも、事故が余りにも多い為に土曜日の晩から警察が上と下で検問を張ってたらしく、みんな逃げた、とのことでほとんど走り屋はいません。しかたがなく、


「下だるみ」
注:これもあだなで相模湖方面に行くとラブホの入り口にお店が有り、みんなしただるみと呼んでいました。現在もお店在り。


まで降りてみようか…ということになり移動。しかし、やはりと言うか、いません。
しょうがないので、相模湖大橋渡って津久井湖抜けて帰ろうってことになり、チャリをこぎだしました。
下りなので楽に下まで降り、「だるみ」から確か2目の信号器で引っ掛かると、交差点から左に曲ったとこにお店が在ったので、そこでコーヒーでも飲もうと言うことになり、そのお店に寄るとお店の横に古びた白地に茶色で書かれた看板が立ってました。


「なんだー???」


と思い見てみると???


「キャンプ、バンガロー」


と書いてあり、最初の文字が読みとれず、お店の人に、


「キャンプするとこ近くに在るんですか?」


と聞くと


「店の横降りればいけるよー」


と言われ、「暇だから見に行こうか」と言うことになり、店の横から道(畑の間にある細い車じゃ入れない急な下り坂)を降りて行くと小高い森の中に小さなバンガローがいくつもあり、丘(と言うか森)の下が相模湖になっており、真夏の昼間なのに人の気配がまるでなく、不気味な感じでした。

そのうち、友達が、


「なんか、ここ。やばい。」


と言い出し、私を置いてチャリでそそくさと逃げだそうとするので


「ふざけんなよ。なにビビッてんだよ。」


と言うと、


「さっきから赤い長細いものが、俺達の周りグルグル回ってる。」


といいだし、私も気味が悪くなり逃げ出しました。
そんなことも有り、中3で受験も有ったので、それからしばらくは「だるみ」に行かなくなりました。





それから…
11月の文化祭が近づいてきたある日、共に「だるみ」を訪れた友達が夜電話してきて、



「今ニュースで相模湖のキャンプ場の敷地内のバンガローから


首を絞められた死体


が発見された。」



とのこと。
慌てて私もテレビのチャンネルをかえると、キャスターが死後3〜4ヶ月経つといってました。
警察で身元を探してるとも言ってました。

もしかしたら友達が見たのは、その殺された人が自分の居場所を教える為に出て来たのかもしれません。



それと…

あの当時の現地は、恐らく警察が探していたと思います。

やばいとかなと…

何にもして無い私達ではありましたが、小心者の私達はビビってしまい、その当時に、そのバンガロー付近をウロウロしていた事実を最後まで言えずじまいでした…(汗)

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