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□この話は「JORK様」が、
2002年5月10日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第三十話
イヤ…


私の母(以下H)は幼い頃から色々な体験をしてきたそうです。
Hがまだ“子供”だった頃の体験です…。





Hは島根県のとある村に7人兄弟の末っ子で生まれ、長男とは年が離れていた事もあり、大変可愛がられていたそうです。

ある日いつものように家族でたわいも無い話しをしていた時です。
急にHは会話の途中で


『イヤ』


という言葉が勝手に出てしまったそうです。
最初は周りも“噛んだ”と思ったようですが…(笑)
話す度に『イヤ』という言葉が出てしまうのです。


H自身にも、一体何でこんな言葉が出てしまうか謎でした。
言わないようにしても、黙っていようとしても


『イヤ』


という言葉が口から出てしまうのです。
笑って茶化していたものの、あまりの様子のおかしさに口々に


『狐憑きじゃないのか?!』


と、家族の誰もが口を揃えて言い、親戚の“霊能力者”(ちなみに血はつながってません)に診てもらう事にしました。

霊能力者の所に行き、お経をあげてもらうと霊能力者はこう言いました。


『あなたのお父さんの弟さん(数年前に亡くなっている)が、あなたの体を借りてみんなに伝えたがっている事があります。』


…と。


『自分の息子を血縁関係にある(昔は親戚同士でも結婚したそうです)○○さんと結婚させて欲しい。一緒のお墓に入るのだから、知っている人がいいんだ。知らない人が来てもつまらないんだよ。』


そう言った霊能力者の話し方は、まるで亡くなった父の弟のように聞えたそうです。

彼は他の赤の他人とは結婚して欲しくないという拒絶の意味の『嫌』という言葉をみんなに知らせたかったのです。
生前とても可愛がっていた事に加えて、そういう能力があるHの体を借りたと言っていました。





Hはこの事がキッカケとなったのか?
後に色々な体験をする事になったのです…。

その話しはまたの機会で…


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