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□この話は「千春様」が、
2012年6月26日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百七十三話
あの高校は一体…

高校の頃の話です。
部活動の合宿のため、高校に泊まっていた日の夜の事でした…。

後輩とコンビニへ行こうという事になり、夜道を歩いていました。
そしたら、後輩らと私の3人しか歩いていないはずなのに、後ろから足音が聞こえてきました。
その時、直感で「振り向いてはいけない」と思いました。
しかし、どうしても気になってしまい、つい振り返ってしまいました。
振り向いた後ろには、首のない甲冑を身にまとった武者の姿が…。
その時

「やばいやばいやばい!早く逃げよう!」

と、勢い良く走って部員が待つ合宿所まで逃げました。

合宿所に入ると、その瞬間、部員の女の子が泡を吹いて倒れてしまいました。
と同時に、霊感のある女の子が押入れを指さして、

「何かいる!いるよぉぉぉ!!!」

と突然騒ぎながら泣き出してしまいました。
部屋にはラップ音が響きわたっています。
私は

「なんにも居ないから!」

と言いながら、指をさしていた押入れを開けようとしました。
次の瞬間、風なんて吹くはずのない押し入れから、とてつもない勢いで

ブワアアー!

っと風が吹いてきました。
もう危ないと思った私は、とにかく泡を吹いた部員を助けるために、救急車を呼び、外で後輩たちと救急隊員を待つことにしました。

救急隊員を待つ間、ふと校舎を見てみると…

大勢の人の影“だけ”

が蠢いていました。

こっちを見てる影、鏡で自分の姿を見てる影、その他いろいろな影…。
そして火の玉が校舎の中を何玉も飛んでいる。

「なんなのよ!どういうことよー!」

そしてふと、廊下の踊り場を見ると、窓ガラスの縁に、あの


首のない甲冑を身にまとった武者が!!


合宿をしていた高校は、戦国時代の戦の犠牲者を埋めた場所らしい。
そこを切り崩して高校を建てたそうな…。
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