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□この話は「nakatyari様」が、
2012年1月8日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百六十八話
学校の足音…

これは私が中学校2年の時の体験です。

私はいつも、仲の良かった友達3人と私の4人で下校していました。
ある日の事、学校の何かしらの行事の作業で下校が遅くなっった時がありました。
仲の良かった友達の中の1人「I」と私は、一緒の作業をしていたので教室に戻ってくるのも一緒でした。
しかし、残りの友達はまだ戻ってきていません。
なので友達2人を待とうという事になったのですが、そこで友達「I」が、こう提案してきました。

「戻ってきたら驚かしてやろう」

この日は都合が良い事に、大雨や雷という驚かすには最良の天気で、校舎の中はとても暗かったです。

そして30分程待ったのですが、なかなか友達2人が戻って来ません。
とても薄暗い教室は何とも不気味で、不安感を覚えた私たちは

「もう帰ってしまおう」

ということになりました。
私とIの教室は校舎の2階でしたので、廊下から階段へ向かい、その階段を降りようとした時です。
私たちが歩いてきた廊下から

「コツコツ…」
「コツコツ…」

と、誰か複数の人間が歩いて来る音がしました。
私たちは友達だと思い、友人を驚かすために下の階に慌てて下り身を隠しました。
ですが、その足音は以降まったく聞こえてきません。
階段を下りてくる気配も、まったくありません。
私とIは

「今、足音したやんな?」

と確認し、上の階にもう一回上がって確かめましたが誰もいませんでした。
この時間帯は、先生はみんな職員室で会議をしていたので、生徒以外は誰も歩いていないはずなのですが…。

いったいあの足音は何だったんでしょうか?

後日、残りの友達2人に確かめたところ、その時間帯はもう学校にはいなかったそうです。

本当に誰だったんでしょうか…。

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