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□この話は「紫様」が、
2011年11月25日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百六十六話
修学旅行

これは、2010年10月の北海道修学旅行2日目の話です。
違うクラスの友達の部屋に行った時のことでした。

その当時、私たちは他愛もない話に花を咲かせていました。
いつもなら、話に混じって一番に盛り上がる子が、そのときに限っておとなしかったので、私たちは不思議に思い、具合が悪いのかと訪ねました。
すると、突然その子が普段見せないような不気味な笑みを見せ、笑い出したのです。
挙句の果てには、一緒にた私たちに襲いかかってきました。
その時、信頼できる知り合いから貰ったお守りを、たまたま手にしていたので、その子に持たせることで対処できましたが、そのお守りがなかったことを考えると悪寒がします。

修学旅行から帰ってきて、写真を現像したときに気づいたのですが、その子が取り憑かれる日の正午頃、とある湖で写真を撮りました。

その写真に、その子の周りにだけ、おびただしい数の霊がまとわりついていたのです。

その写真を撮った湖で感じていた不穏な気配に、最初から疑問を持てば、こんなことにはならなかったのだろうか?とあとになって後悔する羽目になりました。

取り憑かれたその子は、修学旅行中はお守りを手放さず、帰ってから一度お払いに行きましたが、それでも心配だったようで、そのお守りを差し上げました。
今は普通に学校生活を楽しんでいますが、時折見せる黒い影と不気味な笑みが不安で仕方ありません。
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