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□この話は「URUMA様」が、
2011年6月30日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百六十話
こっくりさん

2年前の出来事です。
私と二女が、動画サイトの呪いのビデオにハマっていました。
一話づつ怖い動画を観ていき、たぶん28番目ぐらいだったと思います。
画面にある注意事項が映りました。

動画を観て、霊障や、奇怪な事が起こってもこちらは一切責任を持ちません。
自己責任の下鑑賞ください。

みたいなことが書いてありました。
私も娘も、本気にせずそのまま動画を観ていました。

動画には、数人の人がこくっリさんをしているビデオを、幾人かの人が検証しているような内容のもので、これといって怖いところはありませんでした。
しかし、恐怖はもうすでに始まっていたのでした。

翌日、私は仕事で午後から出勤し、帰りは8時頃だったのです。
夜なので、ちょうど遊びに行っていた娘2人も合流し、一緒に帰ることにしました。
8時にそろそろさしかかる、という時、私のレジに並んだお客がこう言いました。

「ここ、オシッコの匂いがするわよ!臭い!」

と怒っています。
隣にいた同僚の男の子にも、本当に匂いがするか確認してもらっても、そんな臭いはしません。
おかしいな?と思いつつ、時間になったので帰宅。
娘たちもやってきて車で家に帰る途中今日起こったことを話しました。
すると娘たちも同じような事が!
それは買い物に行っている場所での出来事でした。

2人で買物をするためにお店を見て回っていると、突然の異臭、お互い臭いと思いながらお互いが(おならをしたのかな?)と思っていたそうです。
車の中で、きっとビデオを観た所為だという事に行きつきました。
そして、帰り道、末の娘が

「あんな所におじいちゃんが一人でなにしてるのかな」

なんて言っています。
その場所は、新しく出来たバイパス道で、山を切り開いて作った道。
人通りもなく、山の中の小さな橋を少し大きめな道路と合体させたような、少し不気味な場所でした。
近くには火葬場もある所です。私にも二女にもおじいちゃんは見えませんでした。
家に着いて、長女に今日あったことを話して聞かせました。
すると、彼女がこう言ったのです。

私と二女とで動画を観ていた時、長女は部屋で音楽を聴いていたのですが、突然部屋中が臭くなったと、それはまるで動物の尿の臭いだった。というのです。
私はそれから一週間、誰かがいつも近くにいて、見つめられているように感じていました。
レジ打ちをしながら、外に目をやると子供がガラスにへばりついてこちらを見ていたり。

私たちはその後、呪いのビデオを一切見ていません。
これ以上酷い霊障には逢いたくないからです。
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