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□この話は「ゆでたまご様」が、
2011年3月31日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百五十六話
真夜中のプール

これは自分が引越しのバイトをしていた頃、トラックの中でそのときのドライバーの方に聞いた話です。
その人をMさんとします。

Mさんは今30代前半の方なんですが、今から話す話はMさんがまだ小学生時代の話です。

ある夏の真夜中、Mさんとその友達は深夜を回ったら、地元にあるプールに二人で泳ぎに行こうということになり、二人で自転車をこいでそのプールへ向かったのです。
5分ほどで到着し、服を脱いで早速プールへ。
それから数十分ほど二人で泳いでいたようなのですが、Mさんの友達が突然プールサイドへとあがり、青ざめた顔でMさんのことをずっと見ていたのです。
そこでMさんが

「おい!さっきからなんでこっちみてんだよ!お前ももっと泳げよせっかくきたんだから!」

といっても友達は何も言わず、ただ立ち尽くすだけでした。
そしてMさんはその友達の目を見たのです。
友達の目は自分に向けられているのではなく、Mさんの後ろを見ていたことに気がついたのです。
Mさんはその瞬間、背後に凄まじく恐ろしい気配を感じ、それと同時に鳥肌が立ちました。
Mさんは全力で泳ぎ、プールから出て友達の手を引いて、家までダッシュしました。
家につき、二人とも落ち着いたとき、Mさんは友達に自分の後ろに何がいたのか聞きました。
するとMさんの友達はこういったそうです。

「お前の後ろから上半身だけの髪の長い女がお前が気づいた瞬間すごいスピードでお前を追いかけてた。」

もしつかまっていたらどうなっていたんでしょうか…?
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