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□この話は「りょう様」が、
2011年3月1日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百五十四話
線路で

当時、私は徳島県のはずれの中学3年生でした。
友達と町へ買い物に行った私は帰りは線路を歩いて帰ろうと提案しました。
第3セクターの線路は単線、本数も一日数本。2人は線路に侵入しふざけながら歩いて行きました。

「そろそろ、このトンネルの中で後ろから電車来るんじゃね?」

案の定、電車の音が。私達は慌てて退避口に逃げ込みました。
トンネルを抜けると私達は大はしゃぎ。

「後少しで危なかた!」

「電車に轢かれたらあーだ、こーだ!」

ゲラゲラじゃれ合いながら次のトンネルにさしかかった時、

「おいーお前ら危ないぞ。」

後ろから声を掛けられました。
やばい!見つかった!テレながら頭を掻きつつ線路脇に降り振り返る2人。
えっ?誰もいない?すぐ真後ろからだったぞ?その瞬間、トンネルから電車が!!
入ってたら死んでた…。
震えました。

線路の両側は切り崩した山肌、妙に気楽に掛けられた声。
夏の日が暮れるには早い午後5時位でした。
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