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□この話は「こゆき様」が、
2011年1月22日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百五十三話
霊安室

以前付き合ってた彼と、新しく建てた某大学病院に、知り合いのお見舞いに行った時のことです。
私たちが、お見舞いにいくと、知り合いの方はすごく喜んでくれて、お茶をのんだりして、話がはずみました。

夕方遅くに行ったので、楽しい時間は瞬く間に過ぎていきました。
面会時間の8時を過ぎても、なかなか帰してくれず、9時前になってやっと、病室から出ることができました。
ところが、面会時間を過ぎてしまってるので、通用口からでなければなりません。
私たちは、通用口に出るエレベーターを、探しました。
病棟の隅にエレベーターを、見つけることができたので、そのエレベーターに、私たちは乗り込みました。
1階のボタンを押して、

「ん??」

このエレベーターがおかしいことに、気付きました。
横に、長いのです。彼と

「へんやな…このエレベーター…」

すると、1階に着いて降りてみると…狭い廊下で、両端に向かい合わせで、ドアがあるだけで、彼と

「ここ、霊安室や…」

私たちは、霊安室だけに行くエレベーターに、乗ってしまったのです。
私たちは、あわてて2階に上り、違うエレベーターを使って、病院をあとにしました。
帰りに食事して、ラブホテルに寄りました。
私が先に入って、湯船に浸かってると、彼が入ってきました。
すると、彼の足元に、

ポタッポタッ…

と血がしたたりおちてきて、あわてて彼に言うと、彼もびっくりして、2人でどこか怪我をしてないか探しましたが、無いのです。傷一つも…
あんなに血がでるなら、傷があって当たり前なのに、全く無く

「なんやったんやろう??」

で、その日は帰りました。

次の日、私が車を運転してると、わき見もしてないのに、突然車が出てきて、急ブレーキをかけても間に合わず、車は私のだけ大破…。
相手の車は少しへこんだだけでした。

あれは、いったい何だったのか、霊安室にいる霊に、呼ばれたのでしょうか…。
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