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□この話は「JORK様」が、
2002年4月22日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二十四話
影…

私は高校時代に吹奏楽部に所属していました。
毎年恒例の夏合宿があり、3泊4日でとある民宿?に行きました。

練習の為の合宿とはいえ、高校に入ってからの初めての外泊!
夜になって先生が起きないのをいい事に、友達のNと2コ上の先輩Aと共に廊下に座り込んで話していました。

たわいもない話しで盛り上がっていると、視線を感じました。
その視線に目をやると一番奥の部屋(長い廊下で大体30M先)のドアの部分から顔(上半身)を出し、こちらをじっと見ている黒い人影のようなモノがいたのです。

《誰だろう?きっと先輩の誰かかな???》

と思ってそれほど気にしていませんでした。
2人にそれとなく

『あそこから誰かこっち見てるんだけど!黒い人影みたいなヤツ!』

と言ってもう一度見てみると、もうその人影はありませんでした。

A『誰もいないじゃん!』

N『先輩じゃない?』

…という感じで流されてしまいました(汗)

それからまた違う話題で盛り上がっていると、しばらく黙っていたNが

『さっき言ってた“黒い人影”が何回もこっちに“お辞儀”?しているよ!』

と言いながらもう一度視線をやってみるともういませんでした。
もちろん、Nは嘘をつくようなコじゃないし、気味が悪くなってそこで解散しました。

次の日、みんなにその話題をすると…


『覗いてないよ!』

『いるのに気づいたら声かけるって!』(確かに…)

と、全員が否定しました。

一人の先輩が

『見ちゃったんじゃないの〜(笑)』

と言いました。
すると思い出したかのようにその一番奥の部屋にいたコが

『あ!そう言えば…となりがお墓なんだよね〜!!!(汗)』

……。

その影が本当に霊的なモノだったかはわかりませんが、じーっと見ていた(ように見えた)その影がいなくなった時、ドアの閉まる音が少しもしなかった事は事実です。





そう言えば“影”で思い出したのですが、小学校の林間学校でも“不思議な影”を見ました。

その時行った旅館?は一部屋がクラスのように前と後ろに戸があり、上の方は半透明なガラス窓がついていました。
そして部屋の中で2階建てになっていました。(謎)

私は一階の一番窓側で寝ていました。
夜、みんなが寝静まった頃、ふと後ろの戸に目が行ったのです。
そのガラス窓にはソバージュのかかった女の人のシルエットがありました。

《S先生が監視の為に廊下にいるんだな!》

そう納得したのもつかの間、なんと!!!!!!!!


そのソバージュがストレートに変わり、どんどん伸びていったのです!!!


不思議と怖いとは思いませんでした(謎)
私はその様子をしばらく見ていた後、いつの間にか眠ってしまいました。

次の日不思議なもんだと思っていると、2階で寝ていた子達が昨夜窓の外に

『オレンジ色の人魂を見た!!!』

と口を揃えて騒いでいるのを耳にしました。



やっぱり私が見た人影は…。

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