【路地裏】【体験談トップ】【管理者体験談】【読者体験談】【作品投稿
□この話は「凛呼様」が、
2009年6月28日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二百二十四話
お盆前

私が、一人暮らしをしていた3年前の話です。

1Kの普通の2階建てのアパートでした。
最初は何も無く暮らしていましたが、お盆前のある日のこと。

夜中の11時ごろにベルが鳴りました。
私は、こんな時間に…と思いながらインターフォンに出ましたが、誰もいません。
除き穴からも人影は見えません。

そのまま朝を迎えて、また夜の11時頃、ベルが鳴りました。

それから、しばらく11頃になると誰かが来るのですが人影は見えませんでした。
私は、頭にきて11時前に玄関にスタンバイして、ベルが鳴ったら扉を開けてやろうと思いました。

11時…。ベルが鳴り扉を開けました。
でも、誰もいません。
すぐに扉を開けたのに…。

恐くなって友達に電話して泣きながら朝まで話を聞いてもらいました。
その日は、朝まで眠らずいました。

後日電話した友達から連絡がありました。
世間話をして、友達は11時に起きることについて話をしてきました。
友達は、霊感が強く気配を良く感じる体質だそうです。友達が言うには、あの電話の最中気になることがあったようです。私と会話をしていると、子供の声が聞こえたと…。
何度も同じこと言っていたそうです。

「遊ぼう…」

と…。
私は恐くなり、すぐに家を引越ししました。
後にそのアパートの側には川があり、昔その川で遊んでいた子供が溺れて亡くなったことを知りました。

私は、その子の遊び相手に選ばれて、11時になると家に来たのだろうかと、今でも考えてしまいます…。

路地裏】【体験談トップ】【管理者体験談】【読者体験談】【作品投稿