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□この話は「JORK様」が、
2002年4月4日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第二十二話
虫の知らせ…

こんにちは、JORKです。
今回は高校時代にあった、偶然の重なりが引き起こした不思議な体験をお話しします。



高校当時の私たちは、何時ものように放課後、友達3人で遊ぶことにしました。
その日は自転車で、「■空公園」にある“■ューズ(ホール)”の噴水に行く事にしました。
夜はライトアップされ、とても綺麗です。

そこで他愛もない話をしていると、私達はその建物の中で

「白プカプカと浮く白い光」

を発見しました。
警備員の照らす懐中電灯だとは何となく分かったのですが、調子に乗り、


『人魂が浮いてる〜!』


と、みんなで騒いでいたのですが、途中から


(あれ?中からの光じゃないぞ?!)


と、光の発信源に対し疑問に思い始めました。
疑問に思ったのですが…
そこは「恐いもの知らずの女子高生」とでも言うのでしょうかね?


(まぁ、いいや、そろそろ帰るかな)


などと言いつつ、何事もなかったかのように解散する事になりました。



帰宅途中での事…

友達の一人“T”は同じ町内の子、 もう一人の友達“H”は逆方向の為、“H”に合わせて、いつもと違うコースで帰ることにする。
少し自転車を走らせ“H”と別れ、“T”と一緒に“ある道”を曲がる…。
その道をドンドン進んで行くにつれ、私のハンドルを握る両手の甲に


“誰かが触れている…”


いや、正確には “触れるか触れないかの寸前”の感触が…。
そう、目には見えない “何か”が(生温かく、痺れにも似たくすぐったい感じだな〜)

そこで“T”に

『ヤバイ!オバケが手を触ってる!!!』

と、振り払いながら自転車を走らせる…。
すると今度は“その感覚”が私の両足に!!!


(えええ?!移動したよ! これにはちょっと驚きました)(汗)

そして“T”にも、その事を伝えつつ、両足をプラプラ。
そうして進んでいるうちに “その道”も終わりが近付き、抜けるとほぼ同時に、その“感覚”は無くなりました。

その後、“T”と別れ家に帰り着きました。
すると、家の前に何台もの自転車が…。

(母の友達かな?)

と思い、勢いよく玄関の戸を開けました。
すると近所の小母さんがいて

『遅かったわね!』

と言われ、(まだ19時過ぎじゃん!)
と、思っていると、引き続き

『今日、お祖母ちゃん亡くなったのよ!』

と…

え…?

急いで家に上がり、お祖母ちゃんを探す…。
あれ?お祖母ちゃんがいないぞ?!
母に『お祖母ちゃんは?』 と聞くと…

『今■衛医科大学校病院にいるわよ…』

その言葉を聞いて私は涙が止まりませんでした。
なぜならば、先程お話ししていた体験で出てきた道。
それはその “■衛医科大学校病院”の真横にある道だったからです。
お祖母ちゃんは、きっと私に教えてくれたんですね。

『お祖母ちゃんはここにいるのよ』

って…そして


『早く帰りなさい!』


ってね…。


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