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□この話は「カミナ様」が、 2009年2月4日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第二百十八話 世界で一番不気味な集落 |
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これは自分でも未だに信じられない話です。 家族や友人に話しても誰も信じなさそうなのでこちらに書かせて頂きます。 まぁこちらでも信じてもらえるかどうかは…。 兎に角、これは本当にあった私が体験した話です。神に誓っても…。 去年の10月の初旬の話です。ですが今でも震えが止まりません。 変わった趣味の持つ私は小さい頃から足尾銅山へ行ってみたいだとか、戦争映画ばかり見たりとかやっぱり自分でも他の女性とは違う感じはありました。そして今年で20歳になり、 「成人にもなったし祝いにどっか行ってみるか」 と思い、○県の某所に行ってきました。 しかしこれが地獄の始まりでした。 人気の少ないほとんどが廃墟の集落という不気味な感じに惹かれてその場所にやってきたのですが、やっぱり実際は不気味です。 「あぁ…こりゃ勘弁なぁ…」 と思ったのですがやっぱり折角来たのでそのまま行くことにしました。 おんぼろな鳥居が村の入り口一つぽつんと建っており、木や草は枯れ、廃墟ばかりでまるで死んだ様な村でした。 その時の天候は曇りで昼間でも結構暗く、さららとひんやりとした風が吹いていました。その気候がたださえ不気味な集落をよりいっそう不気味にしているような気がした。 しばらく村の周りをうろうろして写真を撮ったりしていました。 「人気少ないっていうか…ここ人誰も住んでないんじゃないのか」 と思うほど人の気配がしませんでした。 そのうち少し大きめの樽?のようなものがありました。 中身が気になって仕方のない私は蓋を開けて除いてみました。 なんだか水のような液体がひたひたに入っていました。 「なんだ…」 と思って蓋を閉めようとした途端、底の方に白いものがフラっと見えたので 「おぉ!?」 と何を期待したのか、男気のある私はその得体の知れない液体の中に手を突っ込みその白いものを引っ張り出しました…。 奇形児の死体が…入ってました。 顔は崩れた様な感じで体も不自然な…しかも半分腐っていてぐちゃぐちゃでした。 「うぉぁぁあ!?」 途端に叫んだ私はすぐに手を離し、死体は液体の中に沈んでいきいました…。 今でもあの奇形児の顔が頭から離れません。しかも枯葉剤の影響なのか?何でこんなところに奇形児が…。まぁ関係ないでしょうけど。警察を呼ぼうかと思いましたが本当に怖くて頭が真っ白でした。でも結局は呼んでません…。 一気に恐怖心に襲われた私はすぐ帰ろうと思ってさっさか来た道を戻りました。しかし途中焚き火のする煙のにおいがして、 「人がいるのか!?」 と思い凄く安心しました。少し話を伺おうと思った私は煙のたつ方向へ向かいました。 枯れた草木に囲まれた小さな広場に確かに人が集まっていました。 しかし私が見たのは異様な、日本にいるとは思えない…というよりこの世だとは思えない光景でした…。 一人一人がパーカー付のコートのようなものを着てパーカーで顔を隠し、日本語ではない妙な歌を歌いながら鈴をリズムよくシャンシャンと鳴らして泣きじゃくる小さな女の子と火を囲んでいました。その泣きじゃくる女の子を見た途端バカなのか私は 「おい!何やってんですか!!!」 と大声で叫んでしまいました…。 周りを囲んでいた大人たちはくるっとこちらを見てきました。が、その顔は真っ黒な影のようなもので、全員がまたそうでした。 鼻や眼も口もありません。本当に真っ黒です。再び恐怖心が沸いた私はカモシカのような速さで逃げました。 あの不気味な連中も私を追おうとしたのか動きだしましたが元々運動神経がいい私には追いつけなかったようです…。もうその時は何も考えておらずただ「怖い!」と思ってました。 こうして村を抜け出した私は冷や汗でびっしょりでした。眼鏡も真っ白に曇ってしまう程…。手の振るえも家に帰るまでおさまりませんでした。 精神は壊れませんでしたが、鏡を見て私はびっくりしました。 以前は割りと血色の良い肌だったのに、それが青白くなっていました…。 きっとあの時味わった恐怖心の所為でしょうけど。 今でも本当に信じられない体験です。あの集落は一体なんだったのか、結局謎なままです。そしてあの女の子は…?すごく気になります。また行ってみたい…ですがやはり怖いです。 最後にもう一度言います。これは本当の話です。 |
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