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□この話は「ヒチャ様」が、 2008年12月3日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第二百十四話 鏡に写ったのは |
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これは、私が小学3年生くらいの出来事です。 今思えば、本当は私が死んでいたのかな、と思います。 その日、私は風邪で寝ていて学校は休んでいました。 普通のように、ご飯を食べて、薬を飲んで。 それから横になっていたのですが、なんか寝つきが悪かったんです。 元々、そんなに寝つきの良い方ではなかったし、多分、それまで結構寝ていたので、そのせいだろうと思いました。 それから、汗もかいたので、着替えるついでに顔でも洗おうと思って、洗面台までいったんです。 ウチの洗面台はお風呂場と向かいになっていて洗面台の鏡にはお風呂場が写るのですが、私が顔を洗おうとしたとき、何かが鏡に見えました。 まぁ、バスタオルとかもいつもかかっていたりするので、それだろうと思ってよく見てみると、お風呂場のドアが少し開いていて、その隙間から、白い手がこっちに手招きしていました。 え? っと思いすぐに振り返ると何かが手招きをしてmまるで私を呼んでいるようでした。 「誰!?」 と叫んで呼びましたが、それは私の問いに答えることもなく、ただただ、手招きをしていました。 怖くなった私は、急いで洗面台を離れて自分の布団に向かいました。さすがにその夜、怖くてお風呂に入れず、そのまま寝ることにしました。 しかし、その翌日。 私の祖母が突然亡くなったという連絡がありました。 その時、何故か一番最初に脳裏に浮かんだのは、あの手招きをした白い手でした。 実際のところは分かりませんが、もしあの時、私が手招きしていたほうへ行っていたら私が死んでいたのかな。と感じてしまいました。 それ以来、あの手招きをみることは今日までありません。 あれが一体なんだったのかは、未だに私の中では謎のままです。 |
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