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□この話は「葉白様」が、 2008年9月20日に投稿して下さった作品であります。 |
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■投稿作品第二百十一話 開く戸 |
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こんにちは、初めまして。 今から書く話は、某SNSサイトにも掲載した物でもあるのですが、恐らく私が体験した事の中で一番の怖い体験だと思います。 高校生だった私は、居眠りをしてしまい夜の11時過ぎぐらいに慌ててお風呂に入っていました。 当時、親が 『深夜にお風呂に入るな!』 と、夜遅くにお風呂を入る事に対して厳しく言っていた為です。 その為、私は慌ててお風呂に入り、湯船で少しばかり長風呂した後、頭を洗い始めました。 そして、シャワーで頭を洗い流し始めた時にソレは起こりました。 いきなり背後で、脱衣所の硝子戸が『ガラガラ!』と、勢いよく開く音がしたのです。 私は、瞬時に 『親が来た!』 と思い、頭を流すのをソコソコに慌てて振り返り、すり硝子越しに脱衣所を見ました。 が、其処には誰も居ません。 『そんな筈は無い、もしかしてトイレかな?』 と、思いお風呂場のドアを開けて脱衣所を挟んだ向こう側にあるトイレの方を見たのですが、電気は灯ってはおらず、其処にも誰かが居る気配はありません。 本格的に可笑しいなと思いつつ、お風呂場から出て脱衣所の硝子戸を見ました。 すると、その硝子戸は閉まっていました。 確かに、 『ガラガラ!』 と、開いた音はしました。 が、閉まった音はしていません。 私は怖くなり、適当に体を拭いた後で服を着始めました。 ふと、何故かは分かりませんが着替えている最中に時間が気になりだしたので、服と一緒に置いてあった携帯を掴み、開いて時間を確認しました。 すると、時間は深夜0時を少し過ぎたぐらいを表示していました。 其処から先は、髪を乾かさずに適当に歯磨きをした後、急いで布団に入って寝ました。 現在もたまに深夜帯にお風呂に入る事があります。 ですが、その音はソレっきり一切聞いていません。 |
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