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□この話は「匿名希望様」が、
2006年9月17日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百七十八話
神隠しか?別の世界に…


これは、私の17−18年位前の体験です。

当時、私は東京に住んでましたが、週末になるとたまに息抜きで彼と伊豆や富士五湖などに、ドライブに行ってました。

その日も南伊豆へ出かけた帰りに、中伊豆を通って帰る事になりました。
ループ橋を渡り天城山の途中で、たまには近道?をしてみようと言う事になり、地図を見ながら山越えを試みました。

私達は車が好きで、しょっちゅう当てもなく冒険心で細い山道にチャレンジしてました。
その時は大雨が降っていて国道が混んでいたので、途中から山を越える事にして登り始めました。

最初は舗装された車1台通れる道でしたが、しばらく行くと舗装なしのガタガタ道になりましたが、前にも車が少し離れて走っていたので、安心してついて行きました。

途中で道祖神のような石碑のような物が何体かありましたが、気にせず走りました。
ずいぶん上まで登っていますが、道がどんどん悪くなり雨も強く視界が悪く、おまけに同じ道を何回も繰り返して走っているように思えたのです。
道祖神のような石碑が何回も出てくるのと、なぜか違う空間に足を踏み入れてしまったよう
な不安があり、我々は途中で引き返す事にしました。

前の車はそのまま行ってしまい大丈夫だろうか?と思ってましたが、自分達の事で焦っていました。

どうにか最初の国道まで降りてきて、ほっとした時に妙な事に気づいたのです。
時間が2時間もたっていたのです。我々は30分位のつもりでした。どうしても、そんなにたっているようには思えないのです。
それに次の信号で我々の前に止まっている車を見て愕然としました。
それは山越えの時に私達の前を走っていて、山の奥に行ってしまった車だったのです。
車種やナンバーを覚えてたので確かです。

どういう事?車1台しか通れない道を戻ってきたのは我々の方が早かったし、途中からこの国道に出てくる道はどこにもない。
彼は霊感の強い私といるから変な事が起きたと私のせいにしたりと、パニックになりました。私もとても不思議な体験でした。

この世界に戻れたから良かったけど、あのまま行ってたら、我々はどこへ行っていたのか?と思うと未だに不思議でなりません。

まるで「千と千尋の神隠し」のような感じでした。
長々とありがとうございました。


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