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□この話は「雪様」が、
2006年6月24日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百七十三話
陽炎


五月の、暑い日のことでした。

下校時の出来事です。

一時頃だった事もあってか意識がもうろうとするほど気温が高く、陽炎が揺らめいていました。

私は人がほとんど通らない裏道を好んでよく使用していました。

その日もいつもの通り裏道を通って帰っていたら、三メートル程先の分かれ道に向かって母が妙になめらかにすべるように通りすぎていったのです。

曲がり角のむこうにみえなくなったので、急いで追いかけたのですが、不思議な事にそこにはだれもいず、 家に帰って母に事情をきくと、今日は外に出ていないと言われておどろきました…。


あれは一体何者だったのでしょうか。

その後数日母は寝込みましたが、神社にお参りにいったらなおりました。



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