【路地裏】【体験談トップ】【管理者体験談】【読者体験談】【作品投稿
□この話は「純ちゃん様」が、
2006年5月7日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百七十話
組んだ両腕を引っ張られた


自分の恐怖体験の中で最も不思議で、決して忘れる事の出来ないものがあります。

当時は部屋を真っ暗にして就寝するのが自分流でした。
いつも通り布団に入って蛍光灯を消して、枕の上の方(頭の方)に両腕を組んで寝ようとした時でした。
要はまだ布団に入ったばかりで、決して眠ってなかったんですが、いきなり


「ジ〜ン、ジ〜ン」


の、ちょうど電化製品のスイッチを入れた時に僅かに聞こえる「電気の音?」のようなものが、耳のすぐ近くでもの凄く大きな耳鳴りで聞こえたと同時に金縛り。
自分がまだ布団に入ったばかりと言う認識と、電気の音?の耳鳴りと、強い力で押えられてる金縛りで、とにかく半端な恐怖感ではありませんでした。

正直、目は怖くて意識して瞼を強く閉じてまして(何か見えると嫌で)家族に助けを求めようと「助けて」を言いたかったんですが、当然ながら口が開かず言葉を発っせれませんでした。

その時でした・・・・・

枕の上の方に組んでいた両腕が、一瞬にして引っ張られ、体全体が布団から(頭ひとつ分)出ちゃったんです。
この時に自分はもの凄い「悲鳴!」を出して(声になったんです)、耳鳴りも金縛りも一瞬にして消え去りました。

何事かと親が自分の部屋に来たのは言うまでもありません。
その夜は朝まで蛍光灯を付け、寝る事は出来ませんでした。
それ以来、就寝の際には部屋を真っ暗にはしてません。


路地裏】【体験談トップ】【管理者体験談】【読者体験談】【作品投稿