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□この話は「まーし様」が、
2006年4月21日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百六十八話
白い服の女


あれは今から3年程前の冬のことです。

高校の同窓会があり、仲のいい友達と話が盛り上がり、この後心霊スポットに行こうということになりました。

車に乗り、女4人で出ると有名なダムに向かいました。
私は霊感がないので何回か肝試しにそのダムにも行ったことがありました。
しかし、この日は霊感がある子が一人だけいました。

ダムに向かう車の中で三人は楽しみにしてはしゃいでいましたが、一人だけずっとやめようと言って怖がっていました。
私は何度かダムに行ったことがあるのですが、出たことはなかったので大丈夫だよと言ってなだめていました。

ダムに到着し、そのダムに架っている赤い橋があるので橋の目の前に車を停めました。
車の外に出ようかと3人で相談していると、怖がっていた子がしきりに後ろのガラスの方を気にしていました。
そして、一旦降りようとエンジンをとめようとすると、


「降りちゃダメ!!早く帰ろう!」


と必死に言ってきました。
普段大きな声を出すような子ではないので、その様子にただならぬものを感じ、すぐにダムを離れました。

ダムから離れていく車の中でまだその子は後ろを気にしていました。
しばらくしてダムからも遠くに離れると、


「さっき車を停めた時後ろのガラスに白い服の女の人がいたんだよ。
途中までくっついて来ちゃったけど、今はいなくなったから大丈夫。」


と言い出しました。
それを聞いた瞬間3人とも絶句してしまいました。
そのダムでは昔から自殺の名所で、何回も白い服の女の霊が目撃されていました。
心霊スポットには何回も行っていましたがこの時程怖いものはありませんでした。


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