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□この話は「まー坊様」が、
2005年9月9日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百五十九話
よくある事

最近は自分の身におこる怪現象が落ち着いており、書くことがないので、今回は友人の体験した話をします。

この友人は元自衛隊の人なんですが、その基地内等であった出来事です。
ある日友人は訓練の休憩中にタバコを吸いながら座って同僚と話をしていましたが、そんな中基地の隅に人が二人立っているのに気がつきました。
もちろん自衛隊の基地の中の話なので、民間人が勝手に入れるわけも無いし、忍び込むのは簡単ではありません。
気になってそちらを見ていると、その二人は友人の方へ向かって歩いてくるのです。
近づいて来るにつれてその二人の内、一人は子供なのだとわかりましたし、さらに近づいて来るとその二人(親子の様だったと友人は言っています)の着ている服装もはっきりしてきました。

その服装というのが、子供が防空頭巾をかぶっていたのでおそらく戦時中のものだろうと思われました。

どう考えても今時そんな格好をしている人間はいないし、基地内にいること自体がありえないことなのであるため、友人は生きてる人間ではないなと察し、あえてそちらを見ないようにしていたのですが、方向を変えることなく近づいて来るのがなんとなく気配でわかるのです。
たまらなくなり、その場から離れようと立ち上がった瞬間、目線がそちらのほうを向いてしまい親子の姿が見えたのですが、いつの間にか表情さえも伺えるほど側まで来ていました。

悲しそうな、疲れた様な表情でした。

その親子と目が合った瞬間、スーっとその姿は消え去ってしまいました。
その後、近くにいた同僚に親子の姿が見えたかと聞いてみたところ、


「ああ、お前も見えたか? まあよくある事だから気にするな」


と、言われました。
友人はその時に波長が合ってしまったのか、いろんな体験をすることとなってしまいました。

私もいろいろと聞かせてもらいましたが、はっきり言って本気でヤバイと思う話もいくつか有ります。

今回は話が長くなっててしまったので、その他の体験談は少しずつ投稿していこうと思います。

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