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□この話は「マコ様」が、
2004年12月27日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百二十五話
夜の道で

初めまして。
霊感が少しあるらしく、いろいろ経験をしています。
今日はその中から1つお話します。





今年の話です。
僕は友達数人で後輩の学校に行きました。
場所はあえてふせておきます。

とても楽しい1日をすごしました。
そして帰り道、時刻は夕方でした。
僕とAさんは、二人で他の人たちから離れて歩いていました。
なかなか良いムードで盛り上がっていると、横に友達がちょこちょこと現れました。

(また邪魔してる)

と心の中で思いながら、そのままにしておきました。

しばらく話していると、後ろから僕らを呼んでいる声が聞こえてきました。


「…おい…れ…も……れ…」


何と言っているのか遠すぎて聞こえませんでした。
しかし何を言っているのかが、すぐに分かることになりました。


「戻れ だとさ」


横から、この世のものとは思えない声が聞こえてきました。
カセットテープの音声を、ゆっくりにしたときの音と言えば、お分かりいただけると思います。
僕はふいに声のした方を向きました。


「戻れって言われてるぜ。いいのか?」


その声を発した人物は、友達ではなく生首でした。
僕が友達だと思い込んでたのは


男の生首


だったのです。
男の生首がしゃべっていたのです…。

Aさんはそのまま気を失ってしまいました。
僕はただ何もできずに、そのまま固まっていました。
そして生首が「ニヤッ」と笑って消えていきました…。



友達がかけつける音が聞こえてきました。
僕も失神していたようです。
その後、友達と話しましたが、あそこで何があったのか分かりませんでした。
これが僕の体験した話です。

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