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□この話は「ジンジャーキャット様」が、
2004年8月6日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第百五話
病院での日常茶飯事

私の家内は看護士の仕事をしています。

その家内から聞いた話なのですが、家内が若いころナースステーションで夜勤をしているところ、患者さんが窓から覗いているにもかかわらず、先輩の看護士さんがいつまでも無視しているので怪訝な顔をすると、その患者さんは数日前に亡くなった患者さんなのだそうです。

相手にしなくて良いとのことだったそうです。


また、呼び出しのベルが鳴っても一向にその病室に行こうとしないので、やはり怪訝に思ってると、その病室はその数日前に亡くなった患者さんの病室だったそうです。


この病院には、その手の現象がよくあったそうで、深夜や早朝にいるはずのない患者が廊下を歩いてるのは日常茶飯事。
実体のない誰かが病室に入って、ベランダに抜けていなくなったりすることなどで驚いていたら、仕事にならない。
また、驚いている患者さんには、安心させるために取り合わないようにしていたそうです。

この病院は、引き取り手のない、またはご家族の方にご事情がおありになるときに、ご遺体を冷蔵庫のようなところで保安していたそで、そういった仏様が迷っておられたのではないかとのことでしたが、もちろん、患者さんにそのことを告げるわけがなく、通常の仕事以外にそういったことが大変だったそうです。
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