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□この話は「まーちゃ様」が、
2002年1月26日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第十話
通称“49番トンネル”

諏訪郡富士見町にあるトンネル、通称“49番トンネル”には私も何度か行っていますが、霊を2度ほど見た事があります。
友達と軽く飲みい、つものように

「49番行こうぜ」

と、車で30分程飛ばし現地に着きました。
車を駐車場に止め、徒歩でしか行けない方向へ歩いて行きました。
道中はとても暗く、満月の日でさえ辛うじて見える程なので、ライトを1つ持ち友達が先に行き、僕は5m位後ろから歩いて行きました。

「今日はなんか出るかな?」

なんて会話をしながら歩いていると、何故か林の方に沢山の人がいるような気がしてしょうがありませんでした。
気を取り直し“49番トンネル”の方に歩いて行くと、強烈に林の方が気になり、立ち止まり木になる方向を見てみると、



戦中のような服、帽子をかぶり帽子と頭の間に手拭いを入れてあるのか、耳を覆うように手拭いが垂れ下がった顔の骸骨が、僕の方に近寄って来ました。



絶句してしまい声も出ず私の目の前で、

“スーッ”

と寄って来て消てしまいました。



我に帰り、友達を呼び戻そうと思いましたが

「おれ酔っているのかな」

と思い直し、タバコを吸って落ち着こうと、たばこに火を点け一息吸って吐いた瞬間でした。


“たばこくれ”


耳もとでハッキリと聞こえました。
吸い掛けたタバコを投げ捨て、大声で友達を呼び戻して帰りました。

「どうしたの?」と聞かれましたが「今は答えたくない」とだけ返事をし、走るの何故か嫌だったので、歩いて駐車場に戻り、帰りの車の中で今まで起こった出来事を話しました。



翌日その友達にあうと、

「夕べ帰った後また家に来た?」

と聞かれ、

「行くわけないじゃん。送った後帰って寝たよ」

と言うと、友達が家に着いた後、風呂に入って寝ようと思ったら僕の声で

「やじーやじー」

と呼ぶ声がして窓をあけてみても誰もいなく、僕が怖がらせの為にやったとのだと、思っていたらしいです。

ただ話を聞いて思ったのが、耳もとで「たばこくれ」と言われた後、僕が友達を大声で呼んだのと同じ呼び方のような気がしてしょうがありません。
もしや連れて来てしまったのでは?

その後、2人とも特別に何が起きている訳でもないので大丈夫だとは思っているのですが…。
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