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□この話は「Ako様」が、
2001年2月28日に投稿して下さった作品であります。
■投稿作品第一話
首へ伸ばされた手
〜池袋某有名Pホテルにて〜

今から7年程前の事です。
出張で、知名度の高いPホテル(池袋)に宿泊した時のことです。
私は気配がする...位を察する程度で、特に強い霊感等は持ってませんでした。
私が宿泊した部屋は913号室、(ダブルベッドルームのシングルユースという形での宿泊でした)隣室は先輩が宿泊する部屋でした。

チェックインを済ませてドアを開けた瞬間です。
今まで感じたことのない妙な感覚がしました。
それでも気のせいだろうと特に深く考える事はありませんでした。
しかし、夜のことです。

やっと寝付けた時でした。
男の人がすーっと部屋に入ってきました。
それも、私は目を閉じて眠っているのに見えるのです。

男の人は日本人では無いようでした。
そして、ベッドの端に、それも入り口が見えないように背を向けて眠っている私の背後にきてそこから顔を覗き込んだかと思うと、今度は私の前面に回り込んできたのです。

と、いきなり、首を絞めるように手を伸ばしてきたのです。
その形相はとても恐ろしいものでした。
恐怖のあまり目を覚まして起き上がると、彼は消えてました。
あまりの恐しさに、先輩に電話をかけて助けを求めようとしましたが、電話は枕元から離れた所、しかも鏡の前だった為できませんでした。


朝、朝食をとるために迎えにきた先輩は、私の顔を見るなり驚きの声をあげました。
先輩には朝食をとりながら昨夜の出来事を話しました。

Pホテルには連泊でした。
その日の社用を終え、会社にいる霊感の強い先輩に前夜の出来事を話すと、先輩は対処法を教えてくれました。
その指示に従ったところ、雰囲気は相変わらずでしたが、前夜よりは落ち着いていられる事ができました。

そして0時をまわったころです。
先輩の部屋との間の壁が強くドーンと叩かれる音がしたのです。
かなりびっくりしましたが、先輩が悪戯でもしたのかもと思い、なんとか眠りました。

しかし、翌朝です。先輩が私に

「おまえ、昨夜何で壁をノックしてたんだ?」

と聞くのです。
私はノックなどしてないと言い、

「先輩に壁を叩いた?」

と聞きました。先輩はしてないといいました。

ぞっとしました。


私の周囲には霊感の強い人が何人かいるのですが、その中で、数年前(だと思います)にPホテルを訪れたことのあるという友人がいました。
彼はPホテルで霊の存在を感じたそうです。

彼は強い霊を感じたと同時に、そこで会った少女の霊(彼女は強くない霊)から、ある部屋で人が亡くなって、その人が霊となって部屋に住み着いていると聞いたそうです。
なんで亡くなったかまでは解らなかったそうですが。
そして、そのある部屋というのが私が宿泊した部屋でした。

その霊はかなり強いもので私の場合は守護霊が強かった事、先輩から聞いた対処法を実行した事によって取り憑かれずに済んだということです。
そして、霊が絞めようとしていたのは私の首ではなく、私の守護霊の首だそうです。
友人曰く、取り憑く執着心の強い霊は(取り憑こうとしている人間の)守護霊が強く、憑く事ができないとなった場合、守護霊を弱まらせて自分が憑けるようにするために(守護霊を)攻撃するのだそうです。
恐らく、その部屋は、今は封鎖している状態のはずだと、その友人は言っていました。


あれからだいぶ時間は経っているのですが、ふとした時によみがえる恐怖感等々、未だに消えません。

もし、誰かこのホテルに関する情報をお持ちでしたら、ここで何があったのか教えて下さい…。


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