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■第四話
運動会

数年前の話ですが、地元の小学校は毎年夏に運動会を行います。しかし、必ず運動会の日にはアクシデントが起こるのです。ケガ人が出たり、大雨や地震などで何度も延期になったことがあります。

さっそく今日は運動会です。今の所は何も起きていませんが…原因は何か、子供 数人で考えていました。
「二宮金次郎の呪い」だとか「花子さん」だとか、色んな意見を出し合っていましたが一人の女の子が…

「アレよ」

と言いました。

女の子の視線の先には

お爺さん

がいました。フェンスから運動会の様子を眺めていました。

「あんなお爺さん一人で何もできるわけないじゃん!」

みんなそう思いましたが、なんとなく気になってお爺さんをずっと見ていました 。

なぜ気になったのかというと、あのお爺さんは運動会の日になると必ずいたような気がしたからです。いや、間違いなくいました。

気になりながら、しばらく見ていると、お爺さんが何やら動き始めました。口を開け、

「ぁあ〜」

といった唸り声をあげました。その瞬間!!

「ズダーン!!!」

と雷が落ちました。それを始めに、大雨や地震が襲ってきました。みんなパニックに陥っています。女の子が

「ほら、やっぱりあのお爺さんじゃない!!」

男の子が

「捕まえるぞ!!!」

と、お爺さんの方へ振り返りましたが、そこにはもうお爺さんはいませんでした…。

女の子が

「ほらみなさい。私が言ったとき捕まえれば良かったのよ。」

男の子が

「そーゆーいい方ねえだろ…」

と、ちょっと後悔しています。

「まぁ許すわ。」

とは女の子。対する男の子は

「な…なんで??」

と不思議そうに聞きなおす。
すると女の子は、

「霊能者のお爺さんを雇ったのよ。私が。大キライな運動会がメチャメチャにな るように。」

終わり

・D&Mレッドさんの体験談
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