トップ】【東京】【神奈川】【埼玉】【千葉】【その他】【路地裏】【その1
心霊スポット探索レポート
佐白山:その2
所在地:茨城県笠間市笠間
探索日:2004年3月25日
2004年5月12日
公開日:2005年6月某日

■佐白山の麓に立つ

 現地に訪れたのは3月25日とは前にも書いたが、当日の天候といえば何とも微妙な曇り空であり、“撮影日和”とは程遠い空模様であった。
 もう少し細かく書けば、佐白山に向かう高速道路で見事に雨に降られてしまい、

「雨の中の取材か…イヤだな」

「(雨が)上がってくれないかなぁ…」

なんてボヤきながら運転していた。
 しかしながら、現地に着いたころには私の願いが叶ったのかどうかは微妙だが、取り合えず雨は上がり、先にも書いたとおりの“微妙な曇り空”となっていた。なので、現地入りした時の曇り空は、実際には「雨が上がって良かった」といった心境になりそうなのだが…やはり曇り空は写真的に“イマイチ”なものとなってしまうのも事実。正直に言えば“嬉しさ半分・悲しさ半分”といったところが現地入りしたときの気持ちであった。
 もっとも、晴天を選んで取材に行けるほどの余裕なんて全くなかったので、この辺は「雨が上がって御の字」と心に言い聞かせ、車中で取材のための仕度を済ませ、早々と現地の内部に足を踏み入れた。



■現地での噂

 現地で聞かれる情報を、大まかに挙げると

 ・井戸を3つ見つけると呪われる
 ・その井戸を覗き込むと神隠しにあう
 ・途中にあるトンネルで武者の霊が出る
 ・同じくトンネルで手をつないだ親子の霊が出る

となってくる。「よく聞く噂」と言われればそれまでなのだが、一応この辺を踏まえつつ現地の行く先々に見えてくるものをチェックし撮影しながら進んでいく。
 その他に「トンネルでクラクションを…」といった情報もあったと思うのだが、現在の佐白山は、肝心のトンネルまで車で行く事はできなくなっている。内部に入る入り口にバリケードが設けられており、もしどうしてもクラクションを鳴らしたいと思うなら、それを外して行かねばならい。しかしながら、私には当然そんな度胸は持ち合わせていないので、この件については諦めるのが吉であろう…現地のバリケードを見たとき、そう思ったことを思い出す。


■噂の聞かれるトンネルを正面に見る。
思いのほか、天井なども低く何とも圧迫感のあるトンネルに思えた。


 佐白山の内部は、木々の生い茂る緑豊なオアシスだ。小鳥のさえずりも聞こえ、何とも心地よい気分にさせられる。季節が3月末ということもあってか、はたまた先ほどまでの雨がそうさせたのか現地の空気は肌寒く、目で見る心地よさと、肌で感じる冷たさに、何とも独得のギャップを感じた。これはまさにこの時期ならではの感覚なのであろう。

 周囲をキョロキョロと見ながら、また気になる箇所を写真に収めながら歩く。こういった城跡の取材をすると、以前に行なった「八王子城跡」の取材を必ず思い出す。あの時も天候は生憎の空模様で、山頂に着くころには濃霧のために相当緊張したものだ。
 今回の佐白山は、八王子城跡ほどの高さはないので霧に悩まされることはないのだろうが、「またあの幻想的な霧の写真を撮りたいな」などという邪な思いも若干あったことは素直に書いておきたいと思う。

 なお、「城跡」というキーワードが出てきたので、この佐白山にある「笠間城跡」の説明を簡素に書いておくことにする。なお、以下の説明は現地の案内板「笠間城について」を参考にさせていただいた。


・笠間城の説明
笠間城は、今から七百数十年の昔、鎌倉時代に笠間地方・初代の領主、笠間時朝によって、十六年の歳月を費やして築かれた城である。城の面積は、およそ1万6千平方メートルと推定され、天然の地形を巧みに利用した山城である。また、この笠間城は明治の始めまでの約六百年間、地方自治の中心でありつづけ、人々には「お城山」と呼ばれ親しまれていた。


 ということで、長々とこれ以上書いてしまうのも何なので、残りのレポートは次回に回そうと思う。
相変わらず写真が先行している格好なのだが、次回あたりから徐々に追いつくであろう。


トップ】【東京】【神奈川】【埼玉】【千葉】【その他】【路地裏】【その1
■トンネルの内部は、このような雰囲気。
フラッシュにより内部の様子が浮き上がっているが、実際は真っ暗であり落書きなどの様子を細かく観察することはできなかった。

なお、時間的な問題なのだろうか、はたまた違う要因なのだろうか、私が訪れた時には、噂に聞かれる霊体を目撃することはなかった。
■トンネルの反対側も撮影。
路地裏のトップページ画像に使われている写真でもある。長さは約20mほどであっただろうか。
とても小規模なトンネルでありながら、なかなかの圧迫感というか閉鎖感というか…そんな感覚を味わうことができたような気がする。
■トンネルを抜けた先の道は、おおよそこのような雰囲気である。比較的…と言うか、非常に歩きやすい道である。

今のところは…
■笠間城跡の案内板。
上で書いた説明は、これに記されたものを参考にさせていただいた。
■櫓跡の石碑。
城跡の雰囲気が徐々に感じつつ、気持ちも盛り上がってきたころの写真とも言える。

しかしながら、相変わらずの曇り空により盛り上がりも半減といったところであろうか。

■今回紹介した「佐白山:その1」では、その殆どが“前置き”となってしまい、またレポートよりも写真が先行してしったのだが、次回より徐々に追いついていきたいと思う。

トップ】【東京】【神奈川】【埼玉】【千葉】【その他】【路地裏】【その1】【その3